2020年12月

 令和2年・2020年が終わります。
 21世紀もすでに20年目。「令和時代」が本格的にスタートした今年は、世間は
賑やかな一年となるはずでしたが~。「人生、先のことはわからない」を実感した年でした。
 今年一年この「真岡落語研究会のブログ」にアクセスしてくださった皆様、「コロナ過」も
あり、時には年寄り(一生楽)の世迷言にお付き合いいただき、まことにありがとうござい
ました。
 新型コロナウイルス感染拡大の中にあっても、わざわざ「荒町寄席」にご来場下さった
常連さん・一見さんを問わずお客様方にも感謝申し上げます。
 出前寄席激減の中、実施に踏み切って下さいました各地の主催者様方にも、心より御礼
申し上げます。
 コンテンツとして取り上げて放送してくださいました「もおかケーブルテレビ」・
「FMもおか」・「茂木ケーブルテレビ」・「ケーブルテレビ(株)」(筑西・結城)の
スタッフの皆様にも御礼申し上げます。
 そして、このような状況にあっても、落語への情熱を失うことなく稽古を重ね・ネタを
増やし、高座に上がり続けた16人の仲間にも「ありがとう! よくついてきてくれました」
とのメッセージを贈ります。
 &医療従事者のため、この一年高座に上がることなく終わったメンバーにはエールを
送ります。
 「道楽」として高座に上がり続け、落語を演じられる日常が、いかに有難いものである
ことを実感させられた一年でした。 
 来る令和3年・2021年が、コロナが下火になり・少しでも平穏な日常が戻って
くることを祈念いたしまして、今年のブログを閉じさせていただきます。
 みなさん、一年間のご愛読誠にありがとうございました。どうぞ、健康に留意されて
良い新年をお迎えください。
 冗談法人「真岡落語研究会」  代表 夢見亭一生楽 こと 小崎 治



 2020年・令和2年のシーズンは、冗談法人「真岡落語研究会」にとっては
まさに「想定外」の一年となった。
 想いをどうまとめていいのか~出てくる言葉が多すぎてまとまらないが、今年を
振り返ってみたい。
 1・2月の冬シーズンは、ジワジワと「新型コロナウイルス」(COVID-19)
が侵入を始めていたが、落語会は順調だった。出前寄席も前年に続いて各地からオファーが
あり、2月の「荒町寄席」も盛況。春には久々に男子高校生会員が誕生し、女子部も3名が
大学に進学し若手が増える~等、まさに「50周年の2020」は「イケイケ」だった。
 しかし、2月末から一挙に暗転! 企画のキャンセルは相次ぎ、3~5月は東日本大震災
(2011)以来の3~5月は「対外企画ゼロ」に。
 「真岡高校落研OB会満50周年記念の集い」&「50周年記念:納涼落語会」は、協議の
結果「1年順延」に。「納涼落語会」~1970年以来初の「中断」に。
 予想だになかった「ロング・オフ」で、「稽古会を充実させて、モチベーションと
クオリティーを維持しよう」と「稽古会」を多数実施した。が、これも「緊急事態宣言」で、
4月中旬から5月中旬まで会の活動は完全にSTOP。宣言解除後も、稽古会だけは定期的に
実施した。そんな中で活動再開に向けて2つの展開を企画~実行に移した。
(1)6~12月に、感染症対策を十分にとって「荒町寄席」を毎月開催。
(2)CATV向けのコンテンツ収録落語会「田町寄席」の定例開催。(月1)
 7月からは、わずかながら「出前寄席」も再開。8月には「真岡市立図書館寄席」が開催
されたが、今年後半で実施されたのはこれ1回にとどまった。「2010年代の顔」となった
「図書館寄席」も年間4回開催に終わる。新たな「柱」と期待された「矢板シリーズ」も
2月で完全ストップ! 再開の見通しは立っていない~。「筑西シリーズ」のみ8回実施と
「コロナ禍」の中で関係各位の奮闘が目立った。
 出番の大幅な減少は若手の出演機会を奪い、育成計画も大いに狂った。
 出前寄席でも「~周年」や「10回」といった「節目」の企画も多かったが、ほとんどが
「来なかった未来」になってしまった。
 11月に開局した「FMもおか」のプログラムの一環として「もおかラジオ寄席」が放送
されるようになったのは明るい話題だった。「放送局向けコンテンツ作成」が新たな「柱」の
1本となった年を象徴する出来事といえよう。
 いまあらためて1年を振り返ると、芸や企画のことでなくて「関係者がコロナに感染
しなくて良かった」が、今年のまとめになりそうである。
 個人的には、落語が人前で語れなかった時は本当にツラかった。「皆を笑わせて、免疫力を
UPさせて、人を地域を元気にしたい」と思っても、人が密に集まって、演者の飛沫が飛ぶのが
一番危険~では一番リスクの多いシチュエーションとなってしまう。ウイルスも厄介な
ところを突いてくるものである。仕事をやめ、「落語」で「セカンドライフ」を送り、
「落語の活動がいきがい」だった身にとって、活動完全停止の時期はストレスがたまり、心身
万全ではなかった~。「エンターテインメントは不要不急なのか? そんなはずはない!」と
自問自答を繰り返した時期でもあった。 とにかく「消化不良」・「欲求不満」の一年であった。

 2021年・令和3年は、果たしてどんな一年になるのか?
コロナの感染拡大は止まらず、先行き不透明なまま新年を迎える。
今年に続き、予測不可能なシーズンとなりそうである。




 今年「コロナ禍」で実施されなかった「出前寄席」(毎年定例で開催されていた企画)を
ここに列記させていただきます。(「図書館寄席」を除く)
*(そば処・花總)「そばと落語を楽しむ会」(年3回)
*「老人研修センター落語会」(シーズン・30)(5回)
 +(スピンオフ・シリーズ)*「起助紙切り60分」(シーズン・5)(3回)
   ~今年「30年目」の節目の年でした。
*(日光市・今市)「もみの木寄席」(年2回)
*(宇都宮市)「第9回・上桑島地区・いきいきサロン」
*(真岡市立・真岡小学校)「なるほどJAPAN」(8)~総合的学習の時間
*(筑西市・下館)「第7回やまぐち薬局寄席」
*(下野市・国分寺)下町公民館「第4回わいわいクラブ」
*(筑西市・関城)「第8回関城文化祭寄席」
*(筑西市・明野)「第7回高齢者学級寄席」
*並木町自治会「第5回交流サロン会」
*(下野市・石橋)「第6回本町自治会寄席」
*(壬生町)「第5回おもちゃのまち機能訓練デイサービスセンター寄席」
*東郷区「第20回ミニディホーム落語会」~「20回記念大会」になるはずでした。
~以上、2020年「出前寄席」の墓碑銘です。合掌~。

 ~ ~ ~ ~ ~
*私事ながら、今日12月29日は亡父:小崎 耕(こう)の30回目の命日です。
「30年経ってしまったんだ」と感慨深いものがあります。平成2年(1990)
私は39歳でした。すでに家業の「(有)好文堂書店」で父と一緒に仕事はしていましたが、
経営者としての引継ぎは「ゼロ」でした。父も65歳で亡くなるとは思っていなかった
でしょうから~。
 慣れぬ社長業務をこなしながらも、「落語」はやめませんでした。多忙な業務をぬって、
落語会を主催し・出前寄席に出演し・後輩たちの指導をしました。日常の中で「オンオフ」が
あり、「落語」があったからこそ、日々を乗り越えられたと思います。
 生涯の趣味「落語」に出会えたことには感謝しています。
 奮闘空しく店の方は、2016年9月に足掛け100年の歴史に幕を閉じました。
私の「平成」は、(小さい会社ながら)経営者として苦難の日々でしたが、現在は
「セカンドライフ」として残りの人生を落語と共に歩んでいこうと思います。
 




 12月の活動を振り返ります。
企画数は「7」~「コロナ禍」の時代にこれは多い方でした。
「筑西シリーズ」が3企画あり、「高齢者学級寄席」が2回ありました。
地元真岡での出前寄席がほとんどなかった今年~筑西市の生涯学習関係者の
みなさま方には、深く感謝申し上げます。
 「荒町寄席」6~12月に「7ケ月連続開催」という異例の展開でしたが、
無事完走出来ました。
 栃木市で「栃木落語の会」様の「大町寄席」に久々にゲスト出演したのも、
貴重な出演機会でした。
 

*昨日(12.26・土)は「稽古会」のダブルヘッダー。
AMは「高校の部」~弁楽の方は、24日(木)の夕方に実施して、今年の活動を終えた。
今回は流楽の稽古。(いまどきの高校生、塾・部活~高校に落研はないので、違う部活を
やっている~・習い事と、とにかく忙しいのだ。わずか2名の「高校男子部」がなかなか
同じ日に稽古が出来ない)
「一部線香~」の稽古だが、ある程度の独自色を出してしゃべった。先々賛否は分かれるかも
しれないが、これも取り組みとしてはオモシロイかも。
PMは「大学女子の部」~3名が揃うのは9月上旬以来。こちらもなかなか揃っての稽古が
難しい。大学も学習内容も違うから、やむを得ないところではある。
1.だくだく~小鈴 (すでに何度か高座にかけているネタであるが、引き続き精度を高める
よう指導&次のネタを覚えはじめるよう指示)
1.近日息子~小春 (セリフはほぼ入ったようだ。今後細部を指導してゆく。諸事情で
いま対外企画への出演を自粛しているので、場数を踏ませられないのがツライところ。
農業系大学で、講義以外にも作業や研修・各種検定など多い中で噺をマスターしている
努力は評価したい)
1.初天神」~小夢 (ネタをマスターする段階で、前半は良いのだが、後半崩れる悪い
パターンが克服出来た。そろそろ高座にかけさせて、お客様の反応をみたいところ)
&一生楽は、3名がまだ聴いたことがなく、かつ、今年かけられなかった「大山詣り」を
披露。大いにウケたのは良かったが、噺の進行の中で一箇所抜けてしまったところが
あった。最近、本番でも稽古会でも「あそこが抜けた!」という所が1つはでてきて
「一生楽、衰えたり!」か~。
~これで今年の稽古会はすべて終了。

*本日(12月27日・日)東京都・葛飾区・青砥にて、柳貴川起助、「紙切り」での出演あり!
これをもって、冗談法人「真岡落語研究会」2020年シーズンの全日程が終了!

*2020年は対外企画が「60」と、東日本大震災の影響を大きく受けた
2011年の「68」・2012年の「67」を下回りました。むしろ、よくぞ60まで
積み上げたと言えましょう。
 「公式稽古会」は「61」~対外企画を「1」上回りました! 稽古会が対外企画を
上回ったのは、記憶している限りでは初めてのことでは。年間61回も、記憶に間違い
なければ「史上最多」ではないかと思われます。
 キャンセルは「33」当然史上最多。これまでは、毎年あっても数企画でしたから。
落語を上演した街は「2県・13市町」と、これも例年の半分程度に減少しました。

*ここへきてキャンセルが! 2021年2・8(月)に予定されていた
宇都宮市・上桑島公民館での「第9回いきいきサロン落語会」が中止に!
(「ぴえん~」であります) 本年6月に開催予定だったのが、2月に延期となって
再び中止に! 「順延~中止」ははじめてのパターンです。感染拡大してますから
やむを得ない決定でしょう~。

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